ボイストレーニングをするときには「正しい方法」で練習しましょう。
簡単なようですが、「正しいボイストレーニングをすること」はかなり難しいことです。

遠回りをしないためには、自分の声を他人に聞いてもらうことが大切です。
一方で、他人から間違ったことを習うリスクもあります。

他人に習う環境がない場合は、定期的に自分の声を録音して聴くことをおすすめします。

歌を上達させるために、何が良くて何が悪いのか判断できるための「正しい耳」を持つようにしましょう。
そして発声に関する知識を豊富に持つようにしてください。

間違ったボイトレはマイナスに作用する

語学・数学・社会・理科等の勉強は、少なからずプラスに作用します。
マイナスに作用することは、ほとんどありません。

しかし「間違ったボイストレーニングの練習法」はマイナスに作用し、悪い癖を作る原因となるでしょう。

一度悪い癖がつくと、それを取り除くのにかなり苦労します。

ミックスボイスの出し方を「自己流で努力し探し続けた」結果、かなり手強い悪い癖をつけてしまう方もいます。
また高音や音域の広さだけにこだわった結果、声量が全く出なくなってしまっている方もいます。

一度「間違った出し方」で固定されてしまうと、それ取り除くために「さらなる時間」を必要とします。
努力をしているのにもかかわらず、まさに悪循環です。

声は自分での良し悪しの判断が難しい楽器です

声は自らで客観的に聴くことのできない楽器です。

そのため、「自分自身で正しいと判断している」ものが「実際は間違っている」場合も少なくありません。

プロの歌手の多くも、ボイストレーナーなどに「自らの声を聞いてもらうこと」を必要としています。
第3者に聴いてもらえる機会を必ず作りましょう。

「良い耳」と「正しい知識」の二本柱

ボイストレーナーなどのアドバイスを適切に判断できるようにするために、「良い耳」「正しい知識」を持つようにしましょう。

「良い耳」

「良い耳」は感覚を育ててくれます。
耳は、声の音質・テクニックを進歩させる「道しるべ」となるでしょう。

良い耳を持つことが、歌手としての重要な要素の1つでもあります。

幅広いジャンルの歌手を聴いてください。

ボイトレのときも、カラオケのときも、CDを聞いているときも、「耳をよく使う」よう意識しましょう。

「正しい知識」

「正しい知識」は、様々な情報を整理することに役立ちます。

チェストボイス、ミックスボイス、ヘッドボイス、裏声、地声など音楽用語は混在しています。
言葉で判断するのではなく、言葉を「知識や筋肉の動き」と結び付けることがコツです。

イメージを知識と組み合わせることができれば、理解度はさらに深まるはずです。

自宅でのボイストレーニングでも「たまたま出た良い声」を無駄にせず、知識によって整理できるようにしましょう。

喉に負担を感じる場合は、何かが間違っていると思った方が賢明です。

最後に正しい発声をしているときは「喉の負担は少ない」はずです。
自分では良い声を出している感覚でも、疲労を感じやすければ修正する必要があると思ってください。

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