ヴェルディのオペラを中心とした主要作品を年代順に紹介します。
また作品初演時のヴェルディの年齢も記載しておきます。

作品の詳細が知りたい場合は、それぞれの作品情報のページもございますので、ぜひご利用ください。

ヴェルディは「オペラ王」とも呼ばれ、『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』など数々の有名オペラを作曲しました。
また『ナブッコ』の劇中で歌われる合唱「行け、我が想いよ(Va,pensiero)」は、第二のイタリア国歌とも呼ばれています。

ヴェルディが20代後半の頃の作品

ナブッコ(28歳・1842年)

人気度:★★★☆☆

ヴェルディ初の大ヒットオペラで、3作目のオペラです。
第3幕の合唱「行け、我が想いよ(Va,pensiero)」は特に有名で、たびたびコンサートでも単独で演奏されます。

十字軍のロンバルディア人(29歳・1843年)

人気度:★☆☆☆☆

ナブッコの次の作品で、高評価は得たものの、当時イタリア国外で上演される機会は少なかったようです。
原作の歴史上の人物は登場せず、架空の人物で物語は描かれています。

ヴェルディが30代の頃の作品

エルナーニ(30歳・1844年)

人気度:★☆☆☆☆

ピアーヴェが初めてヴェルディのオペラの台本を書いた作品です。
彼の台本は、『マクベス』『リゴレット』『椿姫』などヴェルディのオペラの9作品で使われています。
この頃からヴェルディの知名度はイタリアだけではなく、ヨーロッパ全体へ広がっていきます。

アッティラ(32歳・1846年)

人気度:★☆☆☆☆

実在する人物「フン族の王アッティラ」を主人公とした物語です。
現在は上演される機会は少ないですが、1850年代までは人気のあるオペラとして上演されていました。

マクベス(33歳・1847年)

人気度:★★★☆☆

シェイクスピアの有名な戯曲『マクベス』にもとづいて書かれています。
戯曲『マクベス』は、作曲当時のイタリアでは上演されていませんでしたが、ヴェルディはイタリア語の台本をすでに持っていたそうです。
これをもとにして、基本的な台本はヴェルディ自身によって書き上げられました。

ルイザ・ミラー(36歳・1849年)

人気度:★☆☆☆☆

ヴェルディにとっては珍しく「一般市民」を主役にしたオペラです。
原作はシラーの戯曲「たくらみと恋」が使用されています。
このシラーは、ベートーヴェン『第九』の原詩を書いた人物としてよく知られています。

リゴレット(37歳・1851年)

人気度:★★★★★

原作の戯曲『王は愉しむ』は内容が刺激的でそのままオペラ化はできなかったため、いくつか設定を変えて台本が作られました。
初演からオペラは大ヒットし、20回も再演されたそうです。

ヴェルディが40代の頃の作品

椿姫(39歳・1853年)

人気度:★★★★★

『椿姫』は日本でのタイトル名で、Latraviataを日本語訳すると「道を踏み外した女」という意味です。
高級娼婦を主人公としたオペラで、ヴェルディの最も人気のあるオペラの一つです。
意外なことに、初演は失敗に終わったそうです。

イル・トロヴァトーレ(40歳・1853年)

人気度:★★★★☆

ヴェルディ自身が題材となる原作を選びました。
台本を書いたカンマラーノは、ドニゼッティと親交が深く、ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』などの台本も書いています。

シチリア島の夕べの祈り(41歳・1855年)

人気度:★☆☆☆☆

1282年に実際にシチリア島で起こった「フランス人虐殺事件」が題材になっています。
パリ・オペラ座からグランド・オペラの作曲を依頼された作品で、3時間を超える大作です。

シモン・ボッカネグラ(43歳・1857年)

人気度:★★★☆☆

14世紀にジェノバに実在した人物を描いたオペラです。
現在では改訂版が上演されています。
改訂版は初演から24年後に上演され、ヴェルディが68歳の時でした。

仮面舞踏会(45歳・1859年)

人気度:★★★★☆

スウェーデンの国王グスタフ3世の暗殺を題材にしたオペラです。
イタリア統一運動により検閲が厳しくなり、制約が多かったため、物語の舞台はアメリカに変更されました。
初演は、比較的検閲の厳しくないローマで行われました。

運命の力(49歳・1862年)

人気度:★★☆☆☆

ロシアのマリインスキー劇場からの依頼で作曲されたオペラです。
ロシアの作曲家ムソルグスキーのオペラ『ボリス・ゴドゥノフ』は、『運命の力』のオーケストレーションの影響を受けているとも言われています。

ヴェルディが50代の頃の作品

ドン・カルロ(53歳・1867年)

人気度:★★★☆☆

グランド・オペラ形式で書かれた壮大なオペラです。
原作はシラーの戯曲『ドン・カルロス』が使われており、このシラーはベートーヴェン『第九』の原詩を書いた人物です。
ヴェルディ作品としては珍しく、フランス語版の上演もよく行われる作品です。

アイーダ(58歳・1871年)

人気度:★★★★★

劇中に登場する合唱「凱旋行進曲」は誰もが聴いたことがある有名な音楽で、サッカーの試合でも使用されていることでおなじみです。
物語の内容は、エルトン・ジョン作曲のミュージカル『アイーダ』と同じです。

ヴェルディが60代の頃の作品

レクイエム(60歳・1874年)

人気度:★★★★☆

オペラ作曲家であるヴェルディらしいレクイエムです。
当時は「モーツァルトのレクイエム以来の傑作」と評価される一方で、「怒号の連続」といった厳しい評価もあり、反応は様々でした。

ヴェルディが70代の頃の作品

オテロ(73歳・1887年)

人気度:★★★★☆

隠居生活を送っていたヴェルディが久しぶりに書いたオペラで、初演は一大イベントとして盛り上がりました。
観客の中に、イタリア歌曲の作曲家トスティの姿もありました。

ファルスタッフ(79歳・1893年)

人気度:★★★☆☆

ヴェルディの最後のオペラで、2作目の喜劇作品です。
彼の喜劇1作目である『一日だけの王様、あるいは偽のスタニスラオ』は上演の機会はほとんどありませんので、『ファルスタッフ』は観劇できるヴェルディの唯一の喜劇作品と言えるでしょう。
「すべてこの世は冗談」と皆が歌い上げて、オペラは終わります。

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