高音の発声は、力強さも必要です。
ただし喉声で叫ぶ筋肉とは、全くの別物となります。
高音発声は、「リラックス」と「力強さ」の両方が必要です。
事前に「地声」と「裏声」の練習をしてください。
それぞれ豊かに出せるようになったら、次のステップです。
高音を、不要な力みを取り除いて、力強く歌ってください。
実際にミックスボイスの発声練習をしよう!
1オクターブ息混ぜの感覚(リンク参照)のまま、実際にミックスボイスを力強く出していきます。
これは、とても難しい作業になります。
長期的に忍耐強く練習していきましょう。
すぐにコツがつかめれば、それはそれで素晴らしいことです!
高音を大きい声量で出すと、バランスをとることが難しくなります。
- 不要な「力み」
- 必要なところの「力不足」
を把握しましょう。
解決法は様々で、万能薬はありません。
一人ひとり個別に、声を修正していきます。
不要な「力み」
「力みやすい箇所」は、人によって異なります。
自分の癖を把握して、力みを取り除いてください。
一か所ずつ丁寧に「筋肉の状態」を確認してください。
力む箇所のチェックリスト
- 首筋
- あごの下
- あご
- 口の中
- 舌
首筋がたつような歌い方は、もちろんNGです。
あごの下の筋肉も、リラックスしたプニプニの状態にしましょう。
あごの力も抜くことも大切です。
あごを落とすと声が出しやすくなりますが、やりすぎは禁物です。
口の中も、余計な力みは避けるべきです。
舌の筋肉も、十分にリラックスしてあげてください。
軟口蓋も、プニプニの柔らかい状態にしてください。
必要な筋肉の「力不足」
必要な筋肉の「力不足の原因」としては、「リラックスのしすぎ」が挙げられます。
力不足を解消するには、「思い切り」も大切です。
「力みを取った中で、必要な部分に力を入れる」という複雑なバランスの取り方が必要です。
定着には、回数を重ねて確率を上げていく作業になってきます。
初めのうちは、「必要な部分」と「無駄な力み」が同居してしまうと思います。
少しずつ「無駄な力みを取り」「必要な力のみが作用する」ように、バランスを整えていきましょう。
地声には裏声の要素を、裏声には地声の要素を入れよう。
ミックスボイスの発声において、万人に共通していることがあります。
それは
「地声にはより裏声の要素を」
「裏声にはより地声の要素を」
入れていくことです。
「歌う筋肉」を見つけよう
歌うときは、「地声」「裏声」の両方の筋肉を使います。
高音は楽には出ますが、「力を入れずに」出るわけではありません。
しっかりと「歌う筋肉を使うこと」が必要です。
地声のみの筋肉で歌わず、「地声と裏声の混ざった筋肉のバランス」でしっかりと歌います。
感覚をまだつかめていない人には、難しい作業かもしれません。
インナーマッスルを意識しよう
歌に必要な筋肉は、すべてインナーマッスルです。
- インナーマッスル(首の内側・喉の筋肉)で歌い
- アウターマッスル(首の表面の筋肉)を使わないように
常に意識します。
喉頭を上下しないようにすることも大切です。
喉頭は操作するのではなく、リラックスした状態にしましょう。
高音の響きは独特なものです。
CDなどスピーカーからの声だけでなく、生の歌声も是非聞く機会を作ってみてください!
実際ボイストレーニングに通っている方は、ボイストレーナーの歌声も参考にできるのではと思います。
正しい響きの場所を知ることは、近道になるはずです。