歌いだしで力まない。

「それぞれの歌詞の歌いだしを力まずに歌う」ことを心がけましょう。

例えば「あなたが」という歌詞の場合です。
「あ」「な」「た」「が」
の4つの文字のそれぞれの歌いだしで、首周りやあごの下の筋肉(アウターマッスル)が働かないように注意します。

子音と母音を分けて発音しよう
で紹介しているように、子音が母音に悪影響を与えないようにすることも大切です。
純粋な母音を発音できるようにしていきましょう。

また体も縮こまらないように、十分に豊かに保ちます。
胸郭は常に豊かに広がっている状態にしてください。
しかし、胸郭を広げた結果、胸郭が固まってしまうことは良くありません。
柔軟な状態を保ちつつ広げてあげましょう。

また、フレーズの頭である「あ」の出し方には特に注意を払います。

たとえffでも、歌いだしは丁寧に

柔らかい表現や小さい声量の場合は、表現自体に力む要素が少ないため比較的容易にできます。
しかし、力強い表現や声量を必要とする表現では「力む要素が多く含まれているため」より歌いだしを意識する必要があります。

また音域としては低音に比べて、「高音やミックスボイスの方が力みやすい」傾向にあります。

裏声より地声の方が力みやすいでしょう。

声が出る瞬間のまさにその瞬間だけ
※0.1秒、0.01秒
丁寧に処理してください。

歌いだしは、力強い声においても丁寧に発声することがポイントです。
歌に必要のないアウターマッスルは使わないようにしましょう。

その後、「瞬間的にかつ滑らかに」力強い表現に変えてください。
瞬間的に変えることがとても重要な要素です。

聞き手に気付かれないほどの短さで処理する。

その瞬間的な丁寧さが「聞き手に気付かれないほど瞬間的に処理されれば」聞き手には「力強い声」として認識されます。
ほんのアタックの瞬間だけ柔軟性を失わないように気を付けましょう。

ボイストレーニング中は、少し大げさになっても構わないのでまずは感覚に慣れてください。

実際、多くの歌手がこの作業をおこなっています。

一度力むと、リラックスすることは困難

一度力んでしまうと、そのフレーズの中で「声の自由さ、美しい響きを取り戻すこと」は難しくなります。

1つ1つの言葉、「特にフレーズの頭の言葉」は十分に気を付けて力みのない発声を心がけてください。

本番だけでなく普段のボイストレーニングや練習でも心がけましょう。
それを感覚として理解して、習慣づけることが大切です。

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